先日から行方不明になっていた
ズワエの愛しの『Macbook Pro 15.4型 SSD250GB HDD750GB オレンジトライブ柄』が
今日手元に戻ってきました~~~~~!!!!!!!
正直、日本でさえ、街中で落とした落とし物が再び自分のもとに帰ってくるなんてことはまれなのに
ましてや異国の地でなくした物が戻ってくるなんて。。。
失くした時はもう戻ってこないのを覚悟して
海外旅行用の保険の情報をチェックとかしていた分
戻ってきた時の感動は一潮です(泣)
さて
じゃあどのようにしてパソコンが戻ってきたか。
先日のブログで公表した通り
全てはズワエの不注意で
地下鉄の入口付近でパソコンを置き忘れたのが発端。
失くしたのが10月4日の火曜日
次の日(10月5日)に警察に届け、
10月8日の土曜日に地下鉄の入口に張る張り紙を作成
10月9日の日曜日に張り紙を貼りました。
その後。。。
始まりは一通のメール
パソコンが見つかるキッカケとなったのは警察からの連絡ではなく
なんと張り紙を見た住民からの連絡だったのです!
最初にメールが来たのは10月11日の火曜日、張り紙を貼ってから3日後のこと。
"エヴァ" と言う女の人から以下のようなメールが
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From: エヴァ
To: ズワエ
日付: 2011年10月11日20:31
件名: Macbook?
こんにちは、ズワエさん。
私は、地下鉄のクロイラー・シュトラーセ駅で、Macbookを失くしたというアナタのポスターを見た者です。もうパソコンは戻ってきましたか?私がそのポスターを見た2、3日後には、もうそのポスターは剥がされていました。だからもう一度地下鉄の出口にポスターを貼ることを強くオススメします。少なくとも1週間か2週間は貼っとかないと。あと、もしかしたら誰かがアナタのMacbookをオークションで売りに出そうとしてるかもしれないから、Ebay(オークションサイト)もチェックしてみてください。日本語のキーボードだと、ドイツ人には売れないから、オークションに出品しているだろうと思うので。
見つかりますように。
エヴァ
(訳:ズワエ)
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いや、
本当泣きそうになったよ。
エヴァさん、アンタ、他人なのにそんなに思いやってくれるのかい?
アタシゃ日本から来たただの留学生だよ?
メールアドレスはポスターには書いてあったけど、
アンタは誰かも分からない留学生の連絡先をわざわざメモって
連絡してきてくれて、しかもいろいろな対策を教えてくれたって言うのかい?
なんていい人なんでしょうか。
どれだけいい人なんでしょうか。
もうこのメールを読んだとき
正直パソコンが戻ってこなくても
こんな人のやさしさを知れたから
別いいやと思いました。
感謝の気持ちいっぱいで
エヴァさんにありがとうメールを返信し、
アドバイス通り、また地下鉄出口に貼る用の張り紙を制作していた所、
運命のメールが。
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From: マティアス
To: ズワエ
日付: 2011年10月11日23:10
件名: あなたのパソコン
こんにちは、ズワエさん。先ほどお電話いたしましたが繋がりませんでしたのでこちらでご連絡させて頂きます。地下鉄の駅で、ノートパソコンを紛失されたというあなたの張り紙を見ました。私は先週の火曜日、その張り紙によく似たノートパソコンを駅で見つけ、オスト・バーンホフ(東駅)の警察に届けました。普通の警察署ではなく、ブンデス・ポリツァイ(連邦警察局)というところです。あなたがまだパソコンを受け取っていないということは、恐らくパソコンはすでに遺失物預かり所に届けられているのでしょう。私が届けたブンデス・ポリツァイの連絡先は666 16 97 - 0です。住所はオルレアンス・プラッツ10。行き方は東駅を出てオルレアンス・プラッツ方面に向かい、右に曲がります。角を曲がって100m程歩くと、警察署が見えてくるでしょう。早くパソコンが見つかるといいですね。パソコンが見つかった際には、ご連絡いただけると光栄です。
マティアス
(訳:ズワエ)
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マーティアース!!!!!!
アンタだったのかい!親切に警察に届けてくれたのは!
しかも警察の電話番号に行き方まで教えてくれるなんて。
この街は神かっ?神しか住んでいないのかっ!?
さっそくマティアスにありがとうメールを返信。
そしてパリから帰ってきた翌日に
その連邦警察局へ。
マティアスの説明通りに行ったら
全然訳の分からん所に出たので笑
駅員さんに聞いたり、案内所で聞いたりして探す。
そうしたら駅の構内の目立たない所に詰め所みたいな所が。
なぜミュンヘンの警察はいつもこんなに控えめなの?
アピールする気はないんでしょうか?
中に入るとジャムおじさんがリアルの世界に出てきたような
いい格好の中年おじさん警察官が優しく対応してくれました。
やっぱりミュンヘンの警察官は皆優しい。
ミュンヘンの警察官がどれだけ優しいかというと
・和田ちゃん(ズワエと一緒にミュンヘンに来ている留学生仲間)が自転車レーンを逆走していたとき(ミュンヘンでは自転車もちゃんと車と同じ右側通行)、おばちゃん警察官につかまり、本当なら罰金を取られる所だったが、「ダメだよ、"次から"罰金だよ。」という注意だけで済んだ。
・ベルギーにいる田中君(同じく留学生仲間)は留学初日にiPhoneを盗まれ、警察に行ったが、「ま~た、日本人か。ほれ、コレ書け。」みたいな感じに言われ、日本語で書かれた書類をぶっきらぼうに渡された。
みたいなエピソードから分かるのではないでしょうか?
ジャムおじさんに事情を説明すると、ジャムおじさんは慌ただしくいろいろなところに電話。
その結果、ズワエのパソコンはやはり一度警察に届けられていて
その後マティアスの言う通り、遺失物預かり所に届けられたらしい。
しかしジャムおじさんに寄ると、どの遺失物預かり所に届けられたかはわからないとのこと。
というのもミュンヘンにはミュンヘン市の遺失物預かり所と、地下鉄の遺失物預かり所、近郊鉄道の遺失物預かり所があり、ジャムおじさんが電話した時点では既にどの預かり所も営業時間外だったそうな。(月曜は昼の12時に閉まる。仕事しろ!笑)
ということで
「明日の朝、預かり所に電話して」
だって
そんなぁ
ジャムおじさん
冷たいこと言わんといてくださいよ
このズワエにドイツ語でしかも電話越しに会話しろと?
ムリヨン
それならばということで
次の日、電話番号からミュンヘン市の遺失物預かり所を探し、
直接行ってみることに。
場所はハラス(Harras)という駅の近く
余談ですが、ドイツ語はRを超巻き舌(ドイツ人に言わせれば巻き舌で発音してないらしいが、ズワエの耳に取っては完璧巻き舌音)で発音するため、この駅名の「ラ」は凄い巻き舌になります。「ハララァス」みたいな。
駅を出たら早速デカイ標識が
やっぱ遺失物を求めにくる人が多いからなのでしょうか?
この標識に沿って道なりに
住宅街を進んで行きます。
こんな所にあるのかと思っていたら
ありました。
しばらくまわりを回ってみると
まぁなんと目立たない入口
その入口を入り、階段で最上階まで上がると遺失物預かり所の受付
英語が喋れるおじさんが居たので、その人に事情を説明。
するといろいろパソコン上で調べた後、ズワエを奥の部屋に通してくれました。
そこには優しそうなおばさんが居て、その人の所で事情やパソコンのことを説明しながら、しばらく待っていると. . .
およ
およよ
あの白いカバン
あの妙にでかいサイズ
電源コードとかマウスとか入れてて膨らんだサイドのポケット
まさしくあれは
俺のMacbook!
会いたかったよぉー!!!
その後パスポートや警察の紛失届のコピーは取られましたが、
自分のパソコンだと証明するための手続きとかは特になし。
そのままテイクアウトです。
いや
今回、やはり30万近くかけたパソコンがなくなった時は
精神的にかなり落ち込みましたが、
それ以上に
ミュンヘンの人はものすごく暖かいこと
自分から行動することの大切さ
モノを置き忘れたりしないための対策
を学びました。
今気分はこの曲のよう笑
今日のひとことドイチュ語
Fundbüro
ファントビューロ
遺失物取扱所です。基本ドイツでは行政系にはbüroがつく部署が多いです。
ところで同じゲルマン系の言語である英語とドイツ語で、よく話題になる違いと言えば、やはり「名詞の長さ」でしょう。FundbüroもFundとBüroというそれぞれ独立した名詞がくっついて新しい意味が生まれた名詞です。英語ではInternet connectionのように区切る所をドイツ語はInternetverbindungのように全て繋げます(複合名詞と言います)。
ドイツ語はこういうシステムなので、めちゃめちゃ長い名詞が生まれたりします。有名なモノで言えば
Donaudampfschiffahrtselektrizitätenhauptbetriebswerkbauunterbeamtengesellschaft
意味は「ドナウ汽船電気事業本工場工事部門下級管理組合」
本来は
Donaudampfschiffahrt / s / Elektrizitäten / Haupt / Betriebswerk / Bau / Unterbeamten / Gesellschaft
ドナウ汽船/の/水力発電事業部/主要/工場/工事部門/下級管理/組合
とそれぞれ意味を持つ単語が一緒になったものです。
ちなみにまだ長い単語もあります笑。