前回までのVIERUNDZWANZIG(= 24 -TWENTY FOUR- )
パリの地に降り立ったズワエ。Mr.ヤマトの手厚いもてなしを受けるも、街には既に多くの犯罪が蔓延していることを知る。だがサクレ・クール寺院から眺めたパリの街はその事実を隠すかように美しく、妖艶な雰囲気を醸し出していた。Dildoに魅了されたズワエたち一行の運命はいかに!?
キレイな並木道を通り抜け、ズワエたちが次の目的地があるパリ東部へ向かっている途中、なにやら人だかりが… ( ・Д・)
その群衆の脇にはマシンガンを装備し、体中をガッチガチの重装備で固めたパリの警察(特殊部隊?)が?!Σ(゚д゚;)
何かと思って群衆の中を見てみると、どうやらデモ。パリではデモがよく行われるそうで、群衆が暴徒化するのを防ぐ目的や、デモに乗じた犯罪を防ぐ意味で毎回警察が出動するそう。でもそのデモの大きさや危険度合い、内容によって、民間の普通の警察官が出動するモノから、このように特殊部隊が出動するモノまで何段階があるらしい。つまりズワエたちが出くわしたのは結構危険な集団ということ。確かに遠くの方で発煙筒が炊かれ、奇声が上がっていました… (((( ;゚д゚)))
さすがパリ… (; ̄Д ̄)
その群衆を気持ち足早に抜け、次の目的地のプロムナーデ・プランテー(Promenade plantee:緑の散歩道)へ。ここは昔、鉄道が走っていた高架を利用した、全長およそ4.5kmの公園。かつてこの公園の西端にはバスティーユ駅(Gare de la Bastille)というフランス国鉄のターミナル駅があり、そこから高架を走るヴァンセンヌ(Vincennes)行きの鉄道が通っていましたが、地下を通るRER(エール・ウ・エール:Reseau express regional)と呼ばれる鉄道が新しく開通したことを受け、1969年に高架の鉄道は廃線になりました。
旧バスティーユ駅の方は無くなり、跡地に新しくオペラ・バスティーユ(L'Opera de la Bastille)という大きな劇場が建ちましたが、旧高架鉄道の方は、建築家のフィリップ・マチュー(Philippe Mathieux)とランドスケープ・アーキテクト(街や緑地のデザインとかやる人)のジャック・ヴェルジュリ(Jacques Vergely)らの手によって、鉄道橋の構造をそのまま利用したプロムナーデ・プランテーとして1993年に生まれ変わりました。 Σ(=゚ω゚=;)
ズワエたちは、オペラ・バスチーユの南東側にある公園西端の階段から上へ。上ると早速美しいアーチ型の植栽がお出迎え。 (・∀・)
そこからずーっとまっすぐ。小道を中心とし、まわりには様々な種類の花や植木を見ることができます。
植栽が結構な高さになっているため、一瞬自分が高架の上にいることを忘れます。隣を大通りが平行している割にはまあまあの静けさで、ランニングしてる人とも何人かすれ違ったりしました。まるでどこかのお城か豪邸の庭園の中を歩いているようでした。高架の上の細いスペースですが、人々に安らぎや活動の機会を与える等の『公園』としての役割は十分果たしていると思います。 (^∀^)
また、道路と交差する部分など景色が良さそうなところでは、植栽の無い部分が意図的に設けられており、高架の上から道路下の愚民ども(笑)の様子や街の様子を見ることができます。
調子にのって落ちそうなワダちゃん(笑)ノ( ̄0 ̄;)\オー!!ノー!!!!
プロムナーデ・プランテーへ上る階段は50mおきぐらいに設けてあり、平行して走っているアベニュー・ドメニル(Avenue Daumesnil)からちょっと入ったところにある場合が多いです。
この公園を通っているときに思い出したのが、ニューヨークのマンハッタン島にあるハイライン(The High Line)と横浜のみなとみらいにある山下臨港線プロムナードです。どちらもプロムナーデ・プランテーのように、かつて高架の線路だったところが公園等になっている事例です。しかし同じ高架線を利用したものと言えども、ハイラインはプロムナーデ・プランテーのように庭園のような感じではなく、むしろ、より開放的で、マンハッタンの景色を見せるような遊具的な要素が取り入れられた公園の感じ、山下臨港線プロムナードは植栽はなく、プロムナードと名のついている通り、どちらかというと山下公園と象の鼻パークをつなぐ歩行者専用道路の感じがします。同じような高架鉄道跡地を利用し、同じような目的を達成するということでも、日本、アメリカ、フランスでこうも違うもなんだな~とズワエは実感しました。 Σ(=゚ω゚=;)
本当であれば、このプロムナーデ・プランテーの終点(広い公園があるらしい)まで行きたかったのですが、さすがに4km近く歩いて、またパリの中心まで戻る体力と時間がズワエたちにはなかったので(笑)ε=ε=(;´Д`)、途中の小さい広場に繋がるスロープで地上に下りました。
ちなみに高架下はレンガ造りの壁で覆われたヴィアデュック・デ・ザール(Viaduc des Arts:芸術の高架橋)という店舗スペースとなっており、カフェやアトリエ、ギャラリー等のシャレオツな店舗が入っています。 .。゚+.(・∀・)゚+.゚
さて、地上に降りたズワエたちはリヨン駅(Gare de Lyon:ガレ・ド・リヨン)を通り、
セーヌ川へ (o^∇^o)ノ
川沿いを歩きながら、ノートルダム寺院(Cathedrale Notre-Dame de Paris:カテドラル・ノトールダム・ド・パリ)を目指します。
恐らく、『地球の歩き方・パリ編』の地図をさらっと流し読んだぐらいで、パリの地理にあまり詳しくない人は、川沿いに行けば、ノートルダム寺院につく感じがするでしょう。ズワエたちもその感じで川を下ろうとしました。
『なんかずっと川沿いに道があって~その道がノートルダム寺院があるシテ島まで続いてて~まぁ辿って行けば大ジョブっしょ~ (* ̄∇ ̄*)エヘヘ』
って感じで。
しかし、実際はそうではありませんでした。セーヌ川沿いの歩道、特に北岸の歩道は各所各所でブチブチ途切れていたのです。ズワエたちは北岸をずっと川沿いに下って行こうとしたのですが、北岸沿いは主に高速道路によって占拠されており、歩行者は高速道路が川沿いを走っている区間では川沿いを歩けません。 Σ( ̄ロ ̄|||)
それを知らずに歩いて行ったので、途中で歩道が無くなり、このままでは高速で来る車に轢かれるか、川で泳ぐかのどちらかしか選べない状態に(笑)。゜(´Д`)゜。
仕方なく戻り、川沿いから一本か二本奥の道路を進みます。川見えんし 。・゚・(ノД`) 笑
それからとりあえず川を見つけることに専念し、無事川を見つけたと思ったらソレは実は運河で、間違えてノートルダムとは真逆の方角に進みかけましたが (; ̄Д ̄) 、なんとかセーヌ川の方に戻り、高速道路や歩行者は渡れない交差点等で苦しみつつも…
…
…
…なんやかんや道を進んで行ったら着きました (゚ロ゚;)エェッ!?(笑)ここがノートルダム寺院。
ノートルダム寺院をガイドブックとかで見た方は、上の写真を見て『あれ?こんなんだっけ、ノートルダム寺院?』って思う方もいらっしゃるかもしれません。よく見るノートルダム寺院の写真は正面入口(西側)から撮ったものが多く、ズワエたちはソレとは逆の方(東側)から敷地内に入りました。なので上の写真ではノートルダム寺院の東側が見えています。
ノートルダム寺院に着いたときは既に辺りは暗くなり始めていました。とりあえず周りを軽く眺めてから、急いで教会の中に入れるかどうか確認しに行きました。ε=ε=(;´Д`)しかしやはり開館時間は17:30までだったらしく、ズワエたちが行ったときにはすでに閉まった後。(TДT)仕方なく外身だけ拝んで、また後日訪問することに。また今度ね、ノートルダム~ (。・ω・)ノ゙
辺りも暗くなったということで、ズワエたちは帰路に着きました。
特に夕飯はどこで食べるとか何が食べたいとか決めていなかったので、話の流れでなぜか寮で鍋をすることに。買い出しが必要だったので、ズワエたちは寮の近くにあるスーパーのカルフール(Carrefour)へ。昔、日本に出店していたあの店舗です。ミュンヘンのスーパーと比べて、品揃えが桁違いによく、電子レンジやゲームソフト、SDカードからチーズケーキまで揃っていることにもズワエはビックリしたのですが、さらにビックリしたのがコレ↓
これ全部ワインです。( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
さすがフランスといった感じで、店の1/4がワインに占拠されていました (゚∀゚)アヒャヒャ(笑)。しかもワインの値段がありえないほど安い!一番安いヤツだと1本1ユーロ!日本円で約100円でワインが1本買えちゃいます!しかもそんなに安くて日本で売っている1000円ぐらいのワインと同じクオリティって言うんだから驚きだ!Σ(`□´/)/ 笑
ミュンヘンではビールの生産量が多いため、ビールが水より安いですが、こちらパリではワインの生産量が多いため、ワインが水より安いようです Σ(・ω・ノ)ノ 笑
そのワインを晩飯用に何本か買って、ついでにビールも何本か買って(ミュンヘンで散々飲んでるクセにまだ飲み足りないのか!?とか言わないで (´・ω・`) 笑)、鍋の材料やその他諸々を買って、寮に帰りました。
寮に帰ると、ヤマト君が京都工芸繊維大からパリに来てる日本人仲間のマミちゃんを紹介してくれ、聞くと学部生らしく、みんなで「学部生なのに留学してるなんてスゴいね~ (*゚▽゚*) 」とベタ褒め笑。それからマミちゃんを入れて、久々のナベパの始まり始まり~!ヾ(=^▽^=)ノ
テーブルの上が鍋とサラミとワインとチーズというカオス (・∀・) な組み合わせになってましたが、久しぶりの鍋はやはり美味しく、酒を片手に『我ら日本人ですな~ (*´∇`*) 』とみんなで語り合いながら1日目の夜は過ぎていきました~!ちゃんちゃん。
今日のひとことフランス語 (*^・ェ・)ノ
Bonjour!
ボォジュー
言わずと知れた挨拶のフランス語。「ボンジュール」ではなく「ボォジュー」に発音は近いです(ズワエが聞いてる限り)。英語の "Hello!" 的なものなので、とりあえず店に入ったときや、人にあった時にコレ使うと間違いはありません。ただし、"Bonjour!" は朝と昼は使えますが、夜は "Bonsoir(ボンソワ)" なので注意。例のごとく "r" はあまり発音しない方が良いです、というかできないし笑